「独占禁止法教室」をおこないました(3学年)

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諸活動

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中学3年生の公民の授業内で、公正取引委員会の西山健一先生を講師にお迎えし、独占禁止法についての出前授業をおこなっていただきました。

消費者がより良い商品を選択するために、市場経済では「競争」が重要であることを、まずは携帯電話を題材としたシミュレーションゲームで学びました。
生徒たちは、グループごとに携帯電話会社の社員になりきって、「契約してから2年後に10000円キャッシュバック」や「2年間無料で故障修理サービス」など、「どんなサービスを付けたらより買い手が増えるか?」を考え、クラス全体にアピールし,市場競争の仕組みを体験的に学びました。
その後、市場から「競争」がなくなったら、消費者にとってどんなデメリットがあるのかについて、西山先生の講義を聞きました。

価格の独占やカルテルなど、市場から競争がなくなると消費者の利益が失われてしまうことや、そうならないために公正取引委員会や独占禁止法が存在することを学びました。
最後に、先生が「独占禁止法に違反して価格カルテルを結んでいる会社の社長役」、生徒2名が「公正取引委員会の審査官役」となり、模擬立ち入り検査・模擬事情聴取をおこないました。
まるで本物のような協定書や証拠品を用いて寸劇を行い、見本の供述調書も見せていただきました。
生徒たちはリアルな立ち入り検査を体験し、公正取引委員会の仕事内容についても学ぶことができました。

授業後には、講師の先生に「国家公務員になるにはどうしたらいいですか?」など、質問に行く生徒も多く見られ,教科だけでなくキャリア教育の面からも、生徒にとって、とても貴重な経験になりました。